20世紀初め頃、当時まだのどかなホノルル郊外であったモイリリがホノルル伝道管区により布教の地として選ばれた。1912年、現在の教会敷地内に建てられた伝道本部において成人のための夜間学校、若い女性向け裁縫・家事のクラス、キリスト教教育、無料医療活動その他様々な伝道活動が展開された。
初めの頃は専属在住の聖職者を持たず、他の教会から来てもらって礼拝を行っていたが、着々と信者数も増え1917年には教会堂が建てられ、翌年にはホームレスの子供達のためのセント・メリーズ・ホームがオープンした。1949年の閉園までにこの施設が育てた子供の数は219人にのぼる。
本教会の成長と平行して近隣地域は急速に拡大しつつあったホノルル市の一角となっていった。 リクリエーション地区として急発展していたワイキキからはわずか10ブロック、ハワイ大学にはさらに近い位置にある本教会は今や人口数万人が住む町の主要道路となった通りに面しているのであった。 この地区におけるキリスト教の存在は住人にキリスト教徒が皆無に等しい場所に希望の光をともし続けているのである。( 最近の調査によると当地区には仏教寺院4つ、神社一つが存在している。)
1958年、伝道本部跡には新しい教会堂が、教会堂跡には立派な牧師館が建てられ、またプリスクールも敷地内に建築された。60年代から70年代にかけて教会として成長し続けた本教会は80年代に入り、元牧師館を新しい教会堂として改築。そして素敵な旧教会堂は結婚式や葬儀を始めとする特別行事専門に使われることになったのである。
2002年に100周年記念を迎え、これを機に新しいエネルギーを吹き込まれた本教会は信者とともに新たな出発を遂げた。
社会貢献活動
本教会は生活に苦しむ労働者を支援し、週五日飢えた人達に食べ物を提供している。また毎月一回本教会内でホームレスなどを対象としてInstitute for Human Services による住居、医療、法律、あるいはメンタルヘルス関係の相談を受付けている。